すまてくブログ

日本人のノーベル賞受賞に思うこと【とある科学の研究覚書】

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ノーベル賞受賞ニュース、とてもうれしく思います。

【動画あり】吉野彰氏にノーベル化学賞 リチウムイオン電池を開発 - 産経ニュース

わたしも『研究者』の端くれではあるので、リチウムイオン電池の開発は大変素晴らしく、偉業だと思います。

リチウムイオン電池があるからこそ、スマホだったりノートパソコンだったり、こんなに便利なものが普及しています。

なぜ偉業を成し遂げたのか?

毎年思うところではありますが、『日本人』がノーベル賞を受賞されると、世間でその受賞された『受賞者』や『研究』に関心が集まります。

わたしもその一人で、

『どんな人なんだろう?』

とか

『なぜリチウムイオン電池』を思いついたんだろう?』

とか

『先見の明があったんだろうか』

などなど。

とても学ぶべきところが多いのです。

吉野さんのとても良いお言葉。

勉強になります。

何がなんでもやり遂げる必死さ使命感も必要ですが、ときに過去に学び、未来の仮説をたて、そして柔軟性が必要。

なんとかなるなる精神ですね。

斎藤一人 絶対、なんとかなる! (言えば心が軽くなる、毎日笑って暮らせる)

斎藤一人 絶対、なんとかなる! (言えば心が軽くなる、毎日笑って暮らせる)

若者の研究離れ?日本の技術力どうする?

なんでその研究をやる必要があるのか?

ニーズはあるのか?

いやいや、ニーズがあるなら『開発』でしょうよと。

何が当たるか分からないけど、まだまだシーズベースだけど、やってみなきゃ分からないから『研究』なんです。

ダイバーシティ、多様性って大事。

研究はお金がかかる?

ただね。何事もお金が必要なんです。

大学の先生方は、予算を取ってこなきゃいけないし。

企業にいても『研究』としての予算取りはなかなか大変。

目先の1、2年後とか、誤解を恐れず言うなら半年やもっと短いスパンで物事を進めなきゃいけない。

何事にも『成果』が求められますからね。

となると、すぐ『成果』が出ることばかりやってしまうわけです。

これが研究のジレンマなわけです。

半年スパンで成果を求められてもそんな良い結果なんてすぐには出ないんです。

/(^o^)\ナンテコッタイ

まぁ予算があれば良い研究ができるかどうかは議論ですけどね。

『人と物と金があればトップデータが出せるんだろ!』

と大学の研究室にいた学生時代は色々と思うところもありましたが。。

諸外国はどんな感じ?

研究予算のかけ方について、日本と諸外国で全然違うんです。

肌感ですが、最近は特に中国の伸びがハンパないです。

わたしが言うのもなんですが、5年前の中国の論文の質は『なんだかなぁ』でしたが、最近は質も上がっています。

国際会議での採択率も上がっているんです。

展示会でも中国ブースが別に設営されているくらいどんどん拡大しています。

質より量作戦ではなく、質も量も!です。

いち『研究者』がいっても仕方ないですが、日本人の技術者離れだったり技術力の低下はほんと著しく、心配。

AIやIoT、5Gで世間はにぎわっていますが。

いち『研究者』としては、未来は自分が作り出していくんだ!と気概を持ち続けたい。

だがしかし、35を過ぎてくるとマネジメントもしなきゃいけない。

一般的には、35歳を過ぎるといわゆる『若手』扱いされなくなるんです。

いやいや、『研究者』としてはまだまだ若造でこれからが本当の己の人生をかけた研究人生が始まる時期なんですけどね。

どうしたもんかね( ˘ω˘ )

『研究』に没頭できる時間がどんどん減っていく。

これが日本人の技術力の低下なのかというとそうでもなくて、海外だったり大学に飛び出せない、自分の実力に不安が残る小市民的な考え方なわけです。

吉野さんのお言葉をしっかりと肝に銘じつつ、今日も今日とて『研究』に勤しみたいと思うのですよ。

とある科学の『研究者』のお話でした(・∀・)

ノーベル賞受賞日本人科学者21人 こころに響く言葉

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